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熊本市の旅 スポット モデルコース 雑感

野出を経て霊巌洞へ

金峰山山頂→拝ヶ石山→野出峠の茶屋公園→ビュースポット→上川床の湧水→黒岩展望所→霊巌洞

カルデラを見下ろす道

県道101号

峠の十字路から県道101号を二ノ岳方面へ向かう。

 下山は駐車場の出口正面の道へ進む。山の西側から南へ向かって走ると、先ほどのさるすべり登山道入り口の鳥居前。峠の茶屋近くの十字路まで戻ったら、直進して外輪山の内側の中腹に延びる県道101号へ。右手に森が続き、左手にはカルデラ越しに金峰山が見える。峠の十字路から4キロメートルほどで県道332号などとの交差点。その150メートルほど手前が、拝ヶ石巨石群がある拝ヶ石山の入り口だ。坂道を400メートルほど登り詰めれば、高さ約9メートルの巨大な石。周辺にも直径1メートルを超す複数の巨石が集まっている。

拝ヶ石巨石群

木々の中に巨石が集まる拝ヶ石巨石群。

 交差点から西へ、芳野小学校と芳野中学校の横を通り過ぎた辺りから、道路の左側に金峰山、その東側に外輪山の山並みが見えてくる。ただしこの道はカーブが多く、幅も広くはない。
 そのままの高度で道が続き、やがてガソリンスタンドの前まで来ると、金峰火山最高峰の二ノ岳への登山口がある野出地区。外輪山北西部に位置する、『草枕』ゆかりの野出峠の茶屋公園にも程近い。公園では有明海の眺望も楽しめる。

野出峠の茶屋公園

野出峠の茶屋公園。漱石の句碑が立つ。

 漱石にちなみ、熊本市西区島崎から玉名市天水町小天まで約16キロメートルの「草枕ハイキングコース」が設定されている。コースは、石神山の西にある岳林寺の前から道を上り、鎌研坂公園を経て、鳥越の峠を越えカルデラ内に入る。金峰山を左にして追分の交差点まで道を下ると、それから上り坂が続き、「石畳の道」を通り抜ければ約2キロメートルで野出の峠の茶屋跡。
 ドライブコースはガソリンスタンドの手前の道を下り、カルデラ内へ向かう。道なりに進み十字路を右折した辺りは、金峰山と外輪山、カルデラをひと目で見渡すことができるビュースポットだ。

ビュースポットからの金峰山とカルデラと外輪山

野出から見る金峰山と外輪山。

火山が生み出す湧水

追分の交差点

追分の交差点。Uターンして河内方面へ。

 道を下るとやがて県道1号に出る。左折してさらに道を下り、右手に河内山などの西側の外輪山が見え、前方の金峰山に向かうように走る。
 高度が次第に低くなっていくと、やがて追分の交差点。標識は先ほど訪れた「野出」方面や「熊本市街」方面などを示し、コースは「河内」方面へUターンして、河内川に沿うように県道101号を西へ進む。

上川床の湧水

金峰山湧水群のひとつ「上川床の湧水」。

 河内川は、鳥越の峠の茶屋から金峰山山頂へ向かう途中、大将陣橋で渡っている。流れはカルデラ内の南東部で発し、金峰山北麓を回り込み、追分の交差点辺りから県道101号沿いを有明海へと流れていく。
 金峰火山は湧水の里でもある。環境省による平成の名水百選では、「金峰山湧水群」としてカルデラや外輪山の内外に計20カ所が選定されている。そのうちのひとつの上川床の湧水は、この道沿いの壁面で染み出す。金峰山は火山であるため、地盤が隙間の多い溶岩で形成されていることによる山の恵みだ。

鼓ヶ滝

霊巌洞へ向かう平山橋の近くで落ちる鼓ヶ滝。

 さらに県道を進み、鼓ケ滝のすぐ手前で左折して平山橋を渡る。この辺りが河内川のカルデラからの出口に当たる場所。1キロメートルほど道を上った岩戸の里公園の黒岩展望所からは、山々の合間を縫うように流れる河内川が、有明海へと続く様子が眼下に見える。

黒岩展望所

河内川がつくる谷間が有明海へと続く。

霊巌洞

 雲巌禅寺は、南北朝時代に中国から渡来した僧によって建立されたという曹洞宗の寺院。奥の院は霊巌洞と呼ばれる洞窟で、観音像を祭る。周辺の地質は、火山灰と火山礫でできた凝灰角礫岩で柔らかい部分があるため、洞窟も形成されやすいという。霊巌洞は、雲巌禅寺が創建されたころにはすでに存在していたという天然の洞窟。
 戦国時代から江戸時代に生きた剣豪・宮本武蔵は、その晩年の約5年間を熊本で過ごし、60歳の時に霊巌洞で座禅修行を行い、『五輪書』を書き始めたという。冒頭、次のように記す。

霊巌洞

金峰火山の深い山々に包まれた雲巌禅寺の霊巌洞。

 「兵法の道、二天一流と号し、数年鍛錬の事、初而書物に顕はさんと思ひ、時に寛永二十年十月上旬の比、九州肥後の地岩戸山に上り、天を拝し、観音を礼し、仏前にむかひ、生国播磨の武士新免武蔵守藤原の玄信、年つもつて六十」。
 ただし、江戸時代の10月は現在の11月。九州の熊本といえども、冬は寒い。霊巌洞の洞口は広く奥行きは浅く、常に外気にさらされていたと思われる。このような状態での長期間の書き物は、手がかじかむことだけを考えても難しいだろう。ここで『五輪書』を書き始めることを決意した武蔵は、この後、河内町の家屋に移って執筆を続けたとも考えられている。

雲巌禅寺の五百羅漢

雲巌禅寺の五百羅漢。この先が霊巌洞。

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