さんりまつばら
三里松原
~響灘の海岸線に延びる松林~
さんりまつばら
三里松原
~響灘の海岸線に延びる松林~
成田山不動寺の駐車場から眺める三里松原と響灘。
湯川山中腹の成田山不動寺から、響灘と砂浜に沿って延びる約6キロメートル、幅200メートルから1.3キロメートルの三里松原を見渡す。手前の岡垣町から、芦屋・遠賀・水巻町や中間市、晴れた日には北九州市、さらには本州まで、松林と砂浜と海原の風景を併せて望む。
儒学者・貝原益軒の『筑前国続風土記』に、「原村より黒山村まで長一里ある松原なり。横四五町、或二三町あり。其間岡あり。故に岡松原と云」と記述されているのが、三里松原のこと。その当時、財政難の福岡藩が多くの樹木を伐採して売却したため、松原の大半が失われていたという。
江戸時代から植林が続けられ、平成にも年によって数千から数万本のクロマツなどが植えられている。松林は、防風・防潮などの役割を担い、湯川山などに降った雨水を地下に集め町に水道水を供給する。
「遠賀宗像自転車道」は、釣川・響灘・遠賀川の水辺のコースなどからなる、約32キロメートルの自転車と歩行者の専用道路。波津海岸と芦屋海浜公園を結ぶ区間は、砂浜と松原の間に道が延びる。汐入川を芦屋町方面へ渡ると松林が間近に続く。波の音や潮風を感じながら散歩やジョギング、貸し自転車などでサイクリングを楽しむのもいい。
自転車で走行する際、コース上ではサーファーや夏の海水浴客などの歩行者、またクルマが横切る所や路上に砂が堆積していることもあるので、注意が必要。
参考資料:「三里松原再生計画」岡垣町、他
波津海岸から芦屋町方面へ向かう自転車道の区間。
芦屋海浜公園近くの砂浜。松林の先に芦屋基地がある。
アクセス:成田山不動寺(岡垣町内浦)
紹介スポット:成田山不動寺・遠賀宗像自転車道
移動手段:クルマ・自転車または徒歩