ねしこ
根獅子
~キリシタンゆかりの浜~
ねしこ
根獅子
~キリシタンゆかりの浜~
岩場の辺りから東側に見る根獅子の浜。
平戸島西海岸のほぼ中央部に位置する根獅子(ねしこ)海水浴場。平戸市の中心部から約20キロメートル、県道19号にクルマを走らせると、松林越しに根獅子の浜が見える。約300メートルの砂浜には透明度の高いコバルトブルーの海水が打ち寄せ、遠浅のこの海水浴場は夏になると多くの人びとでにぎわう。岩場の先の砂浜には堤防が延び、寄せる波も穏やかだ。
近くには、「かくれ切支丹」などに関する展示を行う「切支丹資料館」が立つ。根獅子はキリシタンゆかりの地でもある。
東側の県道沿いの高台からは、「ルルドの聖母」の像が浜を見守るようにたたずむ。「ルルド」とは、南フランスのピレネー山脈の山麓にある巡礼地のこと。根獅子は、潜伏初期の正保2年(1645年)、獅子や生月と共に平戸で最後にキリシタンが処刑された所。
八幡神社の参道近くの海中に、畳1枚ほどの小岩が、ふたつに割れたような状態で砂に埋もれている。永禄9年(1566年)、里人の身代わりになって殉教したという「おろくにん様」ゆかりの石である。寛永12年(1635年)にも七十数人が捕らえられ、この小岩で処刑が行われた。殉教したキリシタンらは、ここから「パライソ(天国)」へ旅立ったとして、「昇天石」と呼ばれている。
1キロメートルほど北にある人津久(ひとつく)海水浴場も、根獅子と共に夏の人気のスポット。
参考資料:「快水浴場百選」環境省HP、他
外海に臨む緩やかな入り江に透明度の高い波が寄せる。
県道から松林越しの根獅子海水浴場。資料館も近い。
アクセス:根獅子海水浴場(平戸市大石脇町)
紹介スポット:根獅子海水浴場