大分
やまなみハイウェイ
~高原のドライブ~
大分
やまなみハイウェイ
~高原のドライブ~
「飯田高原」の道標を過ぎた所。正面が硫黄山。
「九重山」は3つの火山群の総称。久住火山群と大船火山群および黒岩火山群からなり、「くじゅう連山」ともいう。中岳を最高峰に、1700メートル級の久住山や大船山などの山々が集まる。
「やまなみハイウェイ」は、九重山の山並みの間を貫く、別府市と熊本県阿蘇市を結ぶ道路の通称。ここではそのうち、由布市の「水分峠」から、九重町の「やまなみハイウェイ展望台」まで、約32キロメートルのドライブコースを紹介する。
峠から木々の間に続く道を5キロメートルほど走った蛇越展望所では、正面に由布岳、その麓に由布院盆地を一望。県道621号との十字路の先には、「飯田高原」の道標が立つ。昭和20年代に2度、この地を訪れた川端康成は小説『波千鳥』で、飯田高原を「ほんたうに美しい夢の國がここに浮かんだやうな高原でした」と描いた。
直線状に道路が延びる先に噴煙を上げる硫黄山、その左右に標高1700メートル級の三俣山と星生山をはじめとする山々が並ぶ。まさに、「やまなみハイウェイ」の名にふさわしい風景が広がる。タデ原湿原では、三俣山のふたつの峰と指山、広大な湿原の風景が印象的だ。
長者原からのコースはしばらく登り坂が続く。牧ノ戸峠を越えて3キロメートルほど下れば、普通車数台分のスペースがある「やまなみハイウェイ展望台」。眼下には瀬の本高原の風景の中に道路が延び、遠く阿蘇五岳を望む。
参考資料:長者原ビジターセンターHP、川端康成『川端康成全集第12巻』新潮社、他
蛇越展望所から由布岳と由布院盆地を望む。
「やまなみハイウェイ展望台」からの眺望。
アクセス:水分峠(由布市湯布院町)
モデルコース:水分峠 → 蛇越展望所 → 川端康成文学碑 → タデ原湿原 → やまなみハイウェイ展望台
移動手段:クルマ