たら
太良
~有明海の恵み~
たら
太良
~有明海の恵み~
竹崎城址展望台から望む有明海。
佐賀・長崎・福岡・熊本の4県に囲まれた海域の名称は、環境省や海上保安庁、国土地理院などでそれぞれに異なる。海域全体や一部を「島原湾」と称することもあるが、4つの県では全体を「有明海」と呼ぶ。その沿岸部には60ほどの漁港が点在しており、佐賀県内には18がある。有明海は干潟やムツゴロウ、ノリの養殖などで全国的に有名だが、長崎との県境、太良町で取れるカニやカキも、名物として知られている海の幸だ。
「タケザキガニ」と呼ばれるワタリガニの一種のガザミは、目当ての観光客が訪れて来るほど。道路沿いのカキ小屋などで味わえるマガキも人気。鹿島市との境の近く、国道207号沿いの「道の駅太良」の味どころや土産物店で、タケザキガニやマガキを扱う。
その南約8キロメートルの所には、白浜海水浴場の三日月形の砂浜が広がる。時間帯によって砂浜の面積が大きく変化するというユニークな海水浴場。これも遠浅で干満差が大きな有明海の特性によるもの。
佐賀県最南端に位置する竹崎島には、竹崎城址展望台が立つ。天気によっては、南側に長崎の雲仙岳、東側の対岸に福岡の大牟田市や熊本の荒尾市などが遠望できる。
有明海の潮の流れは、満潮時にこの島の沖合で東西に大きく分かれ佐賀市方面と諫早市方面へ流れていき、干潮時にはここで合流して外海へと向かう。この北側の海域が、カニやカキの漁場になっている。
参考資料:『太良町誌』、他
泳げなくなるほど潮が引くこともある白浜海水浴場。
太良の海沿いの道でカニやカキの看板を見掛ける。
アクセス:竹崎城址展望台(太良町竹崎)
紹介スポット:竹崎城址展望台・白浜海水浴場・道の駅太良
移動手段:クルマ