あそさん
阿蘇山
~数万人が暮らすカルデラ~
あそさん
阿蘇山
~数万人が暮らすカルデラ~
大観峰で見る、阿蘇五岳などからなる中央火口丘群。
阿蘇カルデラは、阿蘇火山の大噴火により形成された。その規模は世界最大級で、東西約18キロメートル、南北約25キロメートル、周囲約100キロメートル。噴火時に生じた火砕流は九州中部を覆い、遠くは佐賀・長崎、さらに山口の各県にまで及んだという。その後、カルデラに雨水などが溜まり湖となり、西側での浸食などによりつくられた流れが白川。カルデラ内では複数カ所で小規模の火山活動が繰り返され、地面が隆起した。それが阿蘇五岳(根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳)を主とする、複数の山からなる中央火口丘群。
「阿蘇山」とはひとつの山ではなく、この中央火口丘群もしくは外輪山を含むエリア全体を指す。カルデラの端は、東が根子岳の辺り、西と南が俵山などが続く山並みで、北が阿蘇谷の絶壁。
カルデラ北側の大観峰では、涅槃像に例えられる中央火口丘群が一望にできる。カルデラ内へ下りれば内牧温泉や阿蘇神社などの観光スポットが点在。
中岳火口へはJR豊肥本線阿蘇駅近くの国道57号の交差点や、阿蘇市立野と南阿蘇村白水から登山道が延びる。火口内を直接のぞき込めるエリアへは、駐車場からロープウエーもしくは有料道路で向かう。
西側の外輪山を走る県道28号沿いの俵山展望所の正面にも、中央火口丘群の雄大な景観が広がる。眼下の南阿蘇村と高森町、北側の阿蘇市にはカルデラ内に鉄道が敷かれ、数万人規模の人びとが生活を営む。
参考資料:阿蘇火山博物館HP、他
時折噴火することもある活動中の中岳火口。
カルデラ内から見る西側の外輪山の山並み。
アクセス:大観峰(阿蘇市山田)
モデルコース:大観峰 → 中岳火口 → 俵山展望所
移動手段:クルマ