たかちほ
高千穂
~天孫降臨の地~
たかちほ
高千穂
~天孫降臨の地~
国見ヶ丘からの眺望。写真中央が槵觸峰。
日本神話では、アマテラスオオミカミの孫、ニニギノミコトが人の世を治めるため、神々が住む高天原から高千穂に降臨した。この「高千穂」と考えられているのが、県南部の霧島連山の高千穂峰と、県北部の高千穂町。ただし、高千穂町内でも降臨の地とされるのは1カ所ではない。理由は、日本神話に複数の降臨地に関する記述があるため。
『日本書紀』にあるいくつかの別伝のひとつの「添山峯(そほりのやまのたけ)」は、町北端で大分県と熊本県にまたがる祖母山という。「『日向国風土記』逸文」にも記された「二上峯(ふたがみのたけ)」は、五ヶ瀬町との境の二上山とされる。『日本書紀』の「槵觸之峯(くしふるのたけ)」と『古事記』の「久士布流多気(くじふるたけ)」が、町の中心部にある槵觸峰(くしふるみね)という。
高千穂町中央体育館の向かいの駐車場から鳥居を抜けると、木々に覆われた参道が延びる。階段を上り詰めれば、ニニギノミコトらを祭る槵觸神社の社殿。この地が、天孫一行が降臨したという槵觸峰である。
林の中を数分歩くと、天孫降臨の地としての高千穂を世に知らしめようと築かれた「高千穂碑」。道を上がれば降臨した神々が高天原を遥拝したという場所もある。
国道218号沿いの道の駅「高千穂」から約4キロメートルの国見ヶ丘では、九州山地の山々に囲まれた高千穂町の中心部を一望にできる。
参考資料:『日本書紀』、『古事記』、他
高天原遙拝所。四皇子峰が近い。
かつては槵觸峰が御神体だった槵觸神社の鳥居。
アクセス:槵觸神社(高千穂町三田井)
紹介スポット:槵觸神社・国見ヶ丘
移動手段:クルマ