うさじんぐう
宇佐神宮
~八幡神の総本宮~
うさじんぐう
宇佐神宮
~八幡神の総本宮~
下宮本殿。上宮本殿と同じ祭神を祭る。
一説に八幡信仰は、在来宗教と朝鮮半島から渡来した人びとの宗教により、神道と仏教と道教などが習合して成立したという。主祭神の応神天皇は、外来宗教の「ヤハタ神」に大神比義が付与したとされる。
八幡大神について『八幡宇佐宮御託宣集』に記述がある。「辛国の城に、始て八流の幡と天降つて、吾は日本の神と成れり」「我は是れ日本人皇第十六代(ママ)誉田天皇広幡八幡麻呂なり」。朝鮮半島からの渡来人が日本で暮らす地に、天降った神が誉田天皇つまり応神天皇という。
八幡社の最初の創建は、和銅5年(712年)の鷹居社。後に小山田に移され、神亀2年(725年)、現在の宇佐神宮に八幡大神として応神天皇が祭られた。
東大寺大仏の建立への協力や、「道鏡事件」で和気清麻呂に託宣を下して皇統を守ったことにより、伊勢神宮に次ぐ宗廟として皇室から信仰されるようになった。「八幡大菩薩」の称号を得たことや、石清水(京都府)と鎌倉(神奈川県)への勧請も、貴族や武士、庶民に至るまで浸透した大きな要因である。
表参道の大鳥居をくぐると、左手に流鏑馬の馬場が延びる。その先の護皇神社に和気清麻呂が祭られ、大尾神社は八幡大神が清麻呂に託宣を授けたとされる場所に立つ。「皇族下乗」の立て札を過ぎ、八幡鳥居の先に上宮本殿が立つ。本殿は3つの御殿からなり、それぞれ八幡大神(応神天皇)、比売大神、神功皇后を祭る。
参考資料:島田裕巳『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』幻冬舎新書、逵日出典『八幡神と神仏習合』講談社現代新書、他
本殿へは突き当りを左へ向かう。
八幡大神が現れたとされる菱形池。
アクセス:宇佐神宮(宇佐市南宇佐)
紹介スポット:宇佐神宮