とす
鳥栖
~九州7県の接合点~
とす
鳥栖
~九州7県の接合点~
九州自動車道沿いの東側の道から立体交差が見える。
脊振山地や筑紫山地、耳納(水縄)山地などの合間を抜けてきた複数の道が、佐賀県東北端、福岡との県境に接する鳥栖市で合流する。古来よりこの地は陸上交通の重要地点だった。古代には大宰府からこの地を抜け肥前国の国府を経て、島原半島から渡海し、肥後国に至る西海道肥前路が通されていた。江戸時代には、長崎街道の田代宿が置かれた所でもある。
国道3号と国道500号が接する「姫方町」交差点の北側に、福岡・熊本・大分と長崎・佐賀へ向かう高速道路の入り口の案内板が立つ。長崎自動車道の鳥栖インターチェンジである。その1キロメートルほど東にあるのが、九州を南北に貫く九州自動車道と、東西に走る大分自動車道および長崎自動車道が交差する鳥栖ジャンクション。交通の要衝であることが実感できる。
四方に延びる高速道路が立体交差し、4つの路線変更用の道がループ状に備えられたクローバー型の合流点。北は福岡方面、南は熊本を経て鹿児島方面へ向かい、宮崎県えびの市で宮崎自動車道に分岐する。
国道3号で長崎自動車道の高架を北へ抜ければ、左手に佐賀・長崎方面へ国道34号が続く。道路沿いに立ち並ぶ大手企業や物流業者などの会社名に、九州各地へのアクセスの良さがうかがえる。
東に向かえば左右に九州自動車道が延びる。高架沿いに南下した所では、ジャンクションならではの、複数の道路が重なる様子を目にすることができる。
参考資料:『鳥栖の歴史読本』鳥栖市、他
「姫方町」交差点近くの道路標識。
この先が鳥栖ジャンクションのビューポイント。
アクセス:姫方町交差点(鳥栖市姫方町)
モデルコース:姫方町交差点 → 九州自動車道沿いの道 → 鳥栖ジャンクション脇
移動手段:クルマ