べっぷ
別府
~湯けむりが立つ温泉郷~
べっぷ
別府
~湯けむりが立つ温泉郷~
気象条件によって湯けむりの見え方は変わる。
日本全国の温泉の源泉総数は2万7915、湧出量は毎分251万8885リットル。そのうち大分県の源泉総数は5093、湧出量は毎分29万8264リットルで、いずれも都道府県別で日本一。
県内の温泉地は県中央部を東西に延びる、くじゅう連山から別府湾に至る火山帯に沿う地域に多い。長湯・宝泉寺・川底・筋湯・湯平・由布院などの温泉地が点在し、その中でも別府は全国の温泉地で最多の源泉数と湧出量を誇る。
別府温泉は鶴見岳や伽藍岳の東、南北約8 キロメートル、東西約5キロメートルにわたる扇状地に広がる。「別府八湯」と呼ばれる浜脇・別府・亀川・鉄輪・観海寺・堀田・柴石・明礬の8つの温泉で湯が湧く。泉質は、環境省による掲示用泉質全10種のうち、放射能泉を除く9種があるという。別府の源泉総数2847は都道府県別でも全国2位の鹿児島県の2745よりも多く、湧出量毎分10万2671リットルも8位の長野県に次ぐ豊富さだ。
8世紀初めに著された「『伊予国風土記』逸文」や『豊後国風土記』に記述があり、鎌倉時代には大友頼泰が元寇の役での負傷者を癒す療養所をつくったという話も残る。戦後、急速に開発が進んだ。
安価な共同浴場から豪華な温泉旅館まで揃う。「地獄」と呼ばれる温泉の噴出口も見どころのひとつ。さまざまな湯の楽しみ方ができる、湯けむりが立つ、まさに「温泉の町」。
参考資料:「大分県の温泉」大分県HP、「令和3年度温泉利用状況」環境省HP、他
「湯の花」の匂いが漂う明礬温泉。
別府八湯の最北、亀川にある共同浴場の「浜田温泉」。
アクセス:湯けむり展望台
紹介スポット:湯けむり展望台・明礬温泉・浜田温泉
移動手段:クルマ