にじのまつばら
虹ノ松原
~鏡山と唐津城の眺望~
にじのまつばら
虹ノ松原
~鏡山と唐津城の眺望~
領巾振(ひれふり)山こと鏡山山頂からの眺望。
玄界灘に臨む長さ約4.5キロメートル、幅約500メートルにわたる、100万本ともいわれるクロマツなどからなる虹ノ松原。
定番のビュースポットは標高284メートルの鏡山山頂。晴れた日には青い海原と共に、眼下に広大な松原が左右に延びる。唐津湾には高島などが浮かび、松原の左手の先に唐津城が小さく見える。鏡山は6世紀の宣化天皇の時代、悲恋物語の「佐用姫伝説」の舞台にもなった所。「鏡山展望台」のそばには佐用姫像が立つ。
鏡山山頂から麓の赤い鳥居を抜けてすぐの「唐津市赤水」交差点まで下り、直進して道なりに進む。JR筑肥線の踏切を越えた所から松原の中の道。「鏡山入口」交差点で左折してさらに3キロメートルほど走り、視界が開けたら唐津城が近い。松浦川河口に架かる舞鶴橋を渡ると、唐津城がある舞鶴公園の入り口。
高台に立つ唐津城の天守台は、鏡山や浮岳などを背景に、唐津湾と白浜と松原を見下ろす、鏡山山頂と並ぶ絶好のビュースポット。松原と白浜が広げた翼、天守閣がツルの頭に例えられることから、唐津城は「舞鶴城」とも呼ばれる。
虹ノ松原は唐津城を築城した寺沢広高が、沿岸部の田畑を潮風や砂による被害から守るため、住民らに命じて自然林にマツを植林させたもの。寺沢が特定の7本のマツを傷つけることは人殺しと同罪にしたというエピソードが残るほど、松林は大切に保護されていた。
参考資料:『唐津市史』、吉野裕『風土記』平凡社ライブラリー、他
虹ノ松原を直線状に貫く県道347号。
舞鶴公園の高台に立つ唐津城から望む虹ノ松原。
アクセス:鏡山山頂(唐津市鏡)
モデルコース:鏡山山頂 → 虹ノ松原 → 唐津城
移動手段:クルマ