かんもんきょうかいわい
関門橋界隈
~海辺の散歩道で門司港へ~
かんもんきょうかいわい
関門橋界隈
~海辺の散歩道で門司港へ~
めかり観潮遊歩道から見る関門海峡と関門橋。
九州と本州が最接近する関門海峡に昭和17年、在来線の海底トンネルが開通したことにより、九州と本州が初めて陸路で結ばれた。同33年にその北約6キロメートルの所に関門国道トンネルが通され、関門橋が架けられたのは同48年。
九州側の北九州市門司区と本州側の下関市壇之浦(山口県)を結ぶ、高速道路専用の関門橋は全長1068メートル。歩道も通る国道2号のトンネル出入り口近くの和布刈(めかり)神社周辺では、関門橋や関門海峡を間近に見ることができる。
関門橋下に延びる「めかり観潮遊歩道」で2キロメートルほどの所が門司港。元は塩田が広がっていた小さな漁村。そこを埋め立て、明治22年に石炭などを扱う特別輸出港に指定され門司港の発展が始まった。日清・日露戦争の際に軍事物資や兵士を戦地へ送り出す港として繁栄し、大正10年には欧州航路の寄港地となり、さらに中国・台湾・南米・北米などへの航路も開かれた。最盛期は大正から昭和のころ。神戸・横浜と共に日本三大港と称され、大手商社や銀行、船会社などが軒を連ね、料亭や花街など夜の町も形成された。
陸路が結ばれたことで、対岸の下関と共にふたつの港の役割も変わった。かつての港町の近代建築群は、いずれも「レトロ」な町並みを演出する。
門司港では旧門司税関や門司港駅、旧大連航路上屋など、明治から昭和にかけて築かれた建物が往時の面影を残す。
参考資料:「門司区のあゆみ」門司区HP、他
門司港を含む北九州港と、下関港を合わせて関門港。
旧大連航路上屋の2階デッキ。往時は岸壁が近かった。
アクセス:和布刈公園駐車場(北九州市門司区)
モデルコース:和布刈神社 → めかり観潮遊歩道 → 門司港
移動手段:徒歩