【案内編①】熊本城周回
「武者返し」と称される石垣の見事さから「日本三名城」のひとつに数えられる熊本城は、熊本市の観光で欠かせないスポットです。路面電車で熊本城にアクセスする場合、「熊本城・市役所前」電停が最寄りになります。ここでは、熊本城の周囲を巡る散策コースをご紹介します。
路面電車を下車して、まずは坪井川沿いの道を下流側へ向かいます。川越しに見える長塀は、242メートルに及ぶ熊本城の見所のひとつです。加藤清正の座像脇から行幸橋を渡ると、左手に土産物店などが集まる「城彩苑」があります。そのまま直進し、行幸坂を上り200メートルほどの所で左折して法華坂に入ります。その角に「神風連首領 太田黒伴雄奮戦之跡」の石柱が立っています。明治9年、敬神党により起こされた神風連の乱の戦跡です。二の丸広場にも、「加屋霽堅斎藤求三郎等戦死之跡」や「将士奮戦之跡」の碑が建てられています。この広場は、江戸時代に武家屋敷や藩校の時習館があった所で、大小の天守閣と宇土櫓をまとめて見ることができるスポットです。加藤神社の境内からも、ふたつの天守閣と宇土櫓がよく見えます。
棒庵坂を下ると、県道303号沿いに北十八間櫓と東十八間櫓の石垣が続きます。さらに熊本大神宮や熊本城稲荷神社の前を過ぎて厩(うまや)橋を渡ると、出発地点の「熊本城・市役所前」電停です。目の前の市役所本庁舎14階展望ロビーも、熊本城を一望にできるビュースポットです。